森を暮らしの中に
森を暮らし場に、
遊び場に、
シゴト場に

人と自然とのちょうどいい関係

暮らしのための営みが、そのまま自然を豊かにする。

動物の肥やしや落ち葉などがすきこまれた田んぼには、
どじょうやザリガニ、ゲンゴロウなどの水生昆虫が住みつき、
冬には北の国から飛んできた鳥たちで賑わう。

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家を建てるためだけでなく、薪や炭の利用のために木こりによって手入れされた山は、
木漏れ日のさす明るい森になる。
多くの草木が芽吹き、たくさんの生き物たちの生きる場となり、秋にはキノコもたくさん生えてくる。

人が自然と関わるほど、自然が豊かになっていく。

そうした営みが、里山では脈々と紡がれてきた。
循環型社会とか共生社会とかいうものは、かつての里山で当たり前のように行われていたのだ。
「持続可能な社会」のヒントはそこにある。

“森と生きる”は、
未来を生きる子ども達のために、
今を生きるすべての生き物のために、
自然から学び、自然と共に生きていこうとする仲間が繋がっていくプラットフォーム。

そう、「人と自然とのちょうどいい関係」を目指して…


ぼくは自然というのは物差しだと思うんですよ。
その物差しの方に自分を合わせると生きるのがずっと楽になるような気がする。
そうか、これでいいんだというふうに教えてもらって納得するわけでしょう。

-池澤夏樹

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